■2021年1月2日
ケチるな、ホントに欲しければ金を出せ。
働く環境にもよるけど、今勤務している会社は「実体のあるモノ(商品)」至上主義で、ソフトウェアというのは「オマケ」扱いだ。あくまで「モノ」を売るための付属品(オマケ)としてのソフトウェア、としての位置づけ、少なくとも経営上部の人達はそういう目でしか見ていない。口では言わないが、そういう考えを持っている、とその人達の行動を見ればよく分かる。たとえば、人員補充に関してもこちらがソフトウェア技術者が欲しい、と要望しても本気で動かない、とか。
でも要望する側も世間の相場というのを知らないから無茶苦茶な人材を欲しがる。たとえば・・・Aという言語もできて、Bという言語も多少できて、企画・要件定義から全部一人でできて、お客さんとのコミュニケーション能力も高くて、多少の営業もできて、できれば案件ごとに数ヶ月ぐらい出てきて仕事してくれれば・・・というとんでもない都合の良い人材を要望している。出川哲郎さんに「バカか?お前はバカなのか?」と言って欲しいぐらいだ。
だいたいそんな優秀な奴が派遣社員でおるわけなかろう? ちょっと考えれば分かるんだけど、本気で言ってるのか冗談で言ってるのか分からない所がなおさら質が悪い。
とある業務システムの制作(Accessアプリのウェブシステム化)を取引のあるシステム制作会社に外注するときも、僕の見立てでは5000万ぐらいはかかるようなモノでもケチってケチって1.5~2千万円ぐらいで作らせたら、とんでもないモノが出来上がり、その後始末をフリーター同然のオイラに尻拭いさせる、という笑い話にもならない事が起きてしまう所なのだ。
ソフトウェアを構築することがいかに作る側のスキルに依存するかが、全く分かっていないことの現れだ。そしてまともなソフトウエアを作るには多くの人材と時間が必要だ、ということも重要だ。ただ人材を集めればいいのではない。いかに優秀な人材を見つけて雇う、というのがどれだけ大変なのか、という認識が全然足りてない。
かくいう僕も優秀な人材ではないし、大したスキルを持ちあわせてはいない。この会社で他にできる人がいないだけで何とかやっていけてるレベル。世間的には「下の中」レベルだと認識している。そういう人材しか来ない、という現実を知ろうよ。ねぇ。
簡単な話なんだよ、優秀なソフトウェアエンジニアを雇いたいなら、それ相応の金を積めってことなんだよ。金がないんだったら面白い仕事を与えてやれよ。
一人で仕事見つけて、一人でシステムを構築して・・・そんな人は会社には属さず、起業するんだよ、いいかげん分かれよ。