制作中の業務用ウェブシステムがSQLServer縛りなので、ここ2~3年急にSQLServerをいじることが多くなってきています💦 別の大半の仕事は MySQLかSQLiteなのですが、やはり WindowsのデファクトスタンダードのDBMSはSQLServer、ツール類は断トツに整備されていじりやすい!
そんなことはともかく。いつも前置きが長いです。すみません。
通常SQLServerインスタンスへコンピューター名(or IPアドレス)\インスタンス名 で接続するので特に接続ポート番号(動的ポート)を意識せずとも接続できると思われます。
ただ、僕はLAMP環境メインでやってきているので、ASP.NETとかいうのは肌に合いませんし💦 今更関わろうとも思いません。(C#でのデスクトップアプリやツール類の作成は趣味でやっているのですが・・・)
Linux側からWindows Server+SQLServerにする場合、大抵の場合SQLServerインスタンスのポートを固定して、ファイヤーウォールでそのポート番号を開けて・・・というやり方が一番ラクですし、今開発中のものもそういう環境でやると思います。
で、ふと思ったのですが、動的ポートって「動的」って言うんだから変わることを前提にしないといけないなぁ・・・と漠然と思いまして、カンタンなSQLServerインスタンスの情報を取得する方法がないかと思いまして・・・このエントリはその時に調べた内容です。
Windowsクライアントメイン(大概がAccessランタイムアプリ)の職場環境だと、大抵の場合「名前付きインスタンス」で動的ポートになっていると思います。職場環境によってはポート固定への変更を頑なに拒まれることもあろうかと思いますし、結局のところ一体何番で接続していいのか困ることがあります。
とりあえず、ググるが、SQLServer Browserサービスに直接問合せることで、SQLServerインスタンスの情報を得られますよ~、的な、事しかわかりません。
マイクロソフトのドキュメントによると、SQLServer Browserへの問合せはSSRP(SQL Server Resolution Protocol)というプロトコルでアクセスするみたいです。
[MC-SQLR]: SQL Server Resolution Protocol
これを読むと、UDP/1434ポート(SQLServer Browserサービス)へ、下図のように、インスタンス名の前に0x04をつけて問い合わせると、セミコロン区切りで情報を投げてくれるそうです。
(上記URLのドキュメントより抜粋)
なんだ!カンタンじゃん!(ほんとかよ。。。)
もちろんですが、SQLServerホストのファイヤーウォールでUDP/1434ポートを開けておく必要がありますが、普通は空いているでしょう、さもないと外部クライアントから一切接続できなくなるし。
とりあえず、ターミナルからローカルで動いているSQLServer(Deverlopper edition)ホストへ netcat で叩いてみる。
インスタンス名は既定のインスタンス(MSSQLSERVER)。
$ echo -ne "\04mssqlserver" | nc -u localhost 1434 Y ServerName;XXXXXX;InstanceName;MSSQLSERVER;IsClustered;No;Version;14.0.1000.169;tcp;1433;;
一応ローカルで動かしているSQLServerは固定ポートで動かしているので 1433になってまつね。。。
これだけだとプロトコル・ポート番号とインスタンスのSQLServerのバージョンなどが取れます。IsClusteredは・・・なんなんでしょうね?無知ですみません。
結果のフォーマットは、先頭(0バイト目)に1バイトの識別記号?の\x05、1バイト目にペイロード長(終端ヌルを除く)を示す16ビット整数、3バイト目からペイロード・・・という風な感じ。ペイロードはセミコロン区切りで、名前1;値1;名前2;値2;….;; という風なフォーマット。これなら簡単に連想配列かなんかにパースできます。
んで、インスタンスの簡易情報を取得するコードを書いてみる。
この関数を実行してみると
<?php require 'query_sqlbrowser.php'; print_r(queryNamedInstance('IPアドレス','インスタンス名')); /***** 出力 ***** Array ( [ServerName] => コンピュータ名 [InstanceName] => インスタンス名 [IsClustered] => No [Version] => 10.50.4000.0 [tcp] => 49179 ) ****************/
とりあえす、これで得られたポート番号をキャッシュしておき、接続試行がタイムアウトしたら、キャッシュ更新・・・という感じで組み込もうかと思います。