CentOS から Windows上のSQLServerへの道のり

副題: Road to SQLServer on Windows. (^^;

【追記 2019年3月12日】
CentOS7 と PHP7系については、こちらにまとめてます。
https://ptsv.jp/repository/rhel7-php71-sqlserver/


備忘録です。

今まで、CentOS6からSQLServerへのアクセスは、FreeTDS を使っていました。PHPからはPDO_DBLIB 経由。これは結構簡単にセットアップできました。yum で FreeTDSとか、もっと簡単に、php-sybaseなりphp-mssqlなり入れれば依存関係で必要なライブラリは勝手にインストールされますしね。設定自体も、/etc/freetds.conf と /etc/locales.conf とかいじればあとは、PDOからアクセスできます。

で、非常に疎かったので知らなかったんですが、Microsoftから Linux向けのSQLServer ODBCドライバが供給されている、とのこと。

今更何言ってんの??? って感じですが、知らなかったものはしょうがない。説明通りにやってみます(^^;

# curl https://packages.microsoft.com/config/rhel/6/prod.repo > /etc/yum.repos.d/mssql-release.repo
exit root

$ sudo ACCEPT_EULA=Y yum install msodbcsql
$ sudo ACCEPT_EULA=Y yum install mssql-tools
$ sudo yum install unixODBC-devel
$ sudo ln -sfn /opt/mssql-tools/bin/sqlcmd /usr/bin/sqlcmd
$ sudo ln -sfn /opt/mssql-tools/bin/bcp /usr/bin/bcp

エラーもなく、インストール完了。
ここまでは説明書通り。

さて、ここから設定。

/etc/odbcinst.ini を開くと、以下のセクションが追加されているはず。

[ODBC Driver 13 for SQL Server]
Description=Microsoft ODBC Driver 13 for SQL Server
Driver=/opt/microsoft/msodbcsql/lib64/libmsodbcsql-13.1.so.6.0
UsageCount=1

そして、/etc/odbc.ini を編集します。僕の環境ではodbc.ini は空のファイルでした。
データソースを記述していきます。

[Development]
Driver = ODBC Driver 13 for SQL Server #odbcinst.ini に追加されたセクション名
Description = for development databse #適当
Trace = Yes #わからん。 
Server = 10.1.1.1 #稼働中のSQLServerのIPアドレスもしくはホスト名 ファイヤーウォールでアクセス許可を出すこと。
Port = 1433 #SQLServer Configuration Manager で TCP/IP を有効に。
Database = Sample  #データベース名

この状態で、まず、isql コマンドで接続してみます。書式は、isql [データソース名] [ユーザー名] [パスワード]ですね。

$ isql Development dbuser dbpass
+---------------------------------------+
| Connected!                            |
|                                       |
| sql-statement                         |
| help [tablename]                      |
| quit                                  |
|                                       |
+---------------------------------------+
SQL> select count(*) from hogehoge
+------------+
|            |
+------------+
| 5500       |
+------------+
SQLRowCount returns 0
1 rows fetched
SQL>

無事接続できました!

今度は、マイクロソフトが提供しているツールを使用してみましょう。

$ sqlcmd -S 10.1.1.1  -U dbuser
Password: xxxxxx
1> use Sample
2> go
データベース コンテキストが 'Sample' に変更されました。
1> select count(*) from hogehoge
2> go

-----------
       5500

(1 rows affected)
1>

接続できました。

次に、PHP で PDO_ODBC経由で接続してみます。
DSNには、odbc.ini で設定した、データソース名ではなく、ドライバ名・サーバー名・データベース名をそれぞれ直接指定してみました。

$ php -a
Interactive shell

php > $pdo = new PDO('odbc:Driver={ODBC Driver 13 for SQL Server};Server=10.1.1.1;Database=Sample','dbuser','dbpass');
php > $sth = $pdo->query('select count(*) from hogehoge');
php > echo $sth->fetchColumn();
5500
php >

接続できました。

日本語(UTF-8)が正常にCRUDできるか、まだテストしていませんが、とりあえずは、正常に接続できることを確認できたことでヨシとしましょう。

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